こんにちは。
今年に入ってから仮想通貨の市場は大暴落。
少し落ち着きながらも、チョイ暴落を繰り返して停滞してます。
原因は仮想通貨を取り巻く大きなトピックが重なっているからなのかな〜と思います。
例えば、
- コインチェック不正送金事件をきっかけに、金融庁による規制強化
- ICOに対しても金融庁が規制強化
- SEC(米国証券取引委員会)も仮想通貨とICOの取り扱いについて検討中
- Googleが仮想通貨の広告を禁止
- G20で仮想通貨の国際的な規制について議論予定
などなど。
規制は禁止じゃないし、長期的には好材料なのでカモ~ン!って思いますが、これまでのバブルな様相とは打って変わっていますね。
そして、日常的にBitcoinで支払いをしている人はおらず、まだまだ投機の段階かなと。
別に、投機だバブルだって仮想通貨をディスるわけじゃなくて、この段階だってことですよね。
SBIグループを中心にRipple技術を使った送金アプリ発表
良いニュースもありましたね。
SBIグループを中心に邦銀61行で構成される「内外為替一元化コンソーシアム」は、リップル社の技術を使った送金アプリを発表しました。
リップル社は仮想通貨XRPを発行しています。
リップル(XRP)は世界中の銀行との提携を進め、便利な送金を進めていることで知られていて、ビットコインの土台である「銀行を必要としない非中央集権」という仕組みとは異なり、独自の動きをしています。
このアプリは「Money Tap」と呼び、銀行口座番号以外にも、電話番号やQRコードで安く簡単に送金できるようです。
出典:SBIホールディングス
住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行が4月より先行して試験運用する見通しです。りそな銀行ってアグレッシブなんですね〜。
しかし、勘違いしがちなことがあります。
リップル社の技術が使われるのであり、リップル社の仮想通貨であるXRPが使われるわけではないということです。
XRP投機家の方々は残念でした〜ということです(僕も含めてw)。
銀行との提携を進めているリップルですら、まだこの段階。
ちなみに、このRippleを活用した技術はxCurrentと呼ばれるものです。
一方、仮想通貨XRPを使った送金は、xRapidと呼ばれます。
xCurrentの導入により、xRapidへの道は開けるようですが、もう少し先なのです。
仮想通貨は全然使えない ギークすぎる
Bitcoinの支払い可能店舗が増えてきた!とBitcoinのファンは声高らかにアピールしますが、まだ実需の段階とは言えません。
たぶん、去年の年末年始に高騰したときは使われただろうけど、停滞している今はどうだか・・・。
(僕もBitcoinは持ってますし、好きですよ。)
そもそも、仮想通貨の取り扱いが難しいのです。一般的な人からみるとギラついた投機家やギークなヲタクが騒いでいるようにしか見えないからです。
例えばコインチェックの不正送金事件。ウォレットに入れたほうが良い!って話。その場合、秘密鍵やパスフレーズは完全に自己管理で紛失したらアウト。何が革命的な技術なの??って思われる。ハードウォレットなんてもっての外w
銀行印や暗証番号は大切だけど、紛失して完全アウトなんてことは、本人名義でそんなことはないもんね・・・。
じゃ、国際送金はBitcoin!って推してくるけど、一般の人が国際送金ってそんなに頻繁にする?
ネット銀行とSuicaで十分にお得で便利、大好きなポイントも貯まるし。最近では、LINE Payを使ってQRコード決済ができます。
中国ではキャッシュレスが進んでいますが、使われているのは仮想通貨じゃなくて、WechatとかAlipayですもんね。
金融革命なんだよ、と言われても・・・
仮想通貨の認知度は飛躍的に上がっても、投機の域を脱していないように思えます。
一般的に使われるためには国際的な法整備やインフラが必要ですが、最終的には身近な口コミで伝わっていくでしょう。
先行している人は、「革命的な技術、サトシ・ナカモトは偉大、銀行は不要になる」と上から目線・・・
素人がちょっと分からないと、「リテラシー低いなぁ」と判断してしまう。
それじゃ、普及しないかなと。だって、Suicaの方が早いし簡単じゃん・・・素人はその程度ってことを理解してw
分かりやすく伝わる時が来るとは思いますが、もうちょっと(あと1、2年)先なような気がします。
先行して仮想通貨で資産を築いた方々には、普及のためインフラ整備に再投資して頂きたいところですね。
これからの方は、市場が盛り上がっている時よりも、停滞している時のほうがタイミング的にベターですよ。