こんにちは。
読書の記事です。
今まで読んできた中で、好きな本や読んで良かった本を紹介していきます。
「となりの億万長者」と並んでオススメが「私の財産告白」です。
戦前の話なので金利も今とは異なりますが、考え方や精神は本当に勉強になります。
Contents
本多静六さんとは?
まず、著者の紹介です。Wikipediaより引用してみました。
本多 静六(ほんだ せいろく、慶応2年7月2日(1866年8月11日) – 昭和27(1952年)1月29日)は、日本の林学博士、造園家、株式投資家。日本の「公園の父」といわれる[1]。
幕末生まれ、戦争を経験してます。関東の方なので関東大震災も経験しているようです。学者であり投資家。カッコイイ。
日比谷公園を皮切りに、北海道の大沼公園[2]や福島県の鶴ヶ城公園、埼玉県の羊山公園、東京都の明治神宮[2]、長野県の臥竜公園、石川県の卯辰山公園、福岡県の大濠公園[2]ほか、設計・改良に携わった公園多数。東京山林学校卒業後に留学したドイツをはじめ、海外に十数回視察に赴き、明治期以降の日本の大規模公園の開設・修正に携わった。
学者としてもすごい実績があるようです。
幼少時に父親を亡くした経験とドイツ留学でのルヨ・ブレンターノ教授の教えから、勤倹貯蓄を処世訓とした。奈良県・吉野の土倉庄三郎翁の書生をしながら直接林業を学び、後に日本で最初の林学博士となった。投資家として巨万の富を築いたが、退官を機に匿名でほぼすべてを教育、公共の関係機関に寄付したことでも知られる[5]。
勤倹貯蓄は、収入の1/4は必ず貯蓄をし、貯金と株式投資によって40代で、分散投資を実施した。また、日々1ページ原稿を書くことを常としたため、370冊を超える著作がある。
ここが本多静六の精神ですね。
本多静六さんの手法と考え方
本多静六さんの手法と考え方をまとめます。
倹約貯蓄と四分の一貯金法
資産を形成するには近道はないようです。現代で言うところの月々の給料の四分の一は貯金、ボーナスは全額貯金。
給料が入ると使ってしまうので天引きがいいということや、ボーナスを生活費に充ててはいけないこと。今も昔も変わりませんね。
いるいる、ボーナスをアテにして生活に補填している会社員(笑)
敵は虚栄心
はい、出ました。虚栄心があると高級なものに囲まれて自慢したくなります。しかし、それは資産形成する上での最大の敵なのです。
贅沢をすると貯金ができず、投資に回す実弾(タネ銭のこと)も貯まっていきません。お金持ちには見えますが富裕層ではない。
僕がこのブログを通じて伝えたいことの一つです。このあたりも「となりの億万長者」と全く同じですね。
好景気時代は倹約貯蓄、不景気時代に投資
投資スタイルの話です。本多静六は一番うまく行った株式投資は関東大震災直後だったそうです。
大富豪は恐慌の時に更に資産を増やすとよく聞きますが、法則なんですねぇ。
職業の道楽化
ちょっと聞き慣れないですが、こう書いてあります。
経済的な自立が強固になるにつれて 、勤務のほうにもますます励みがつき 、学問と教育の職業を道楽化して 、いよいよ面白く 、人一倍に働いたものである 。
投資による収入が増えて安定してくると、仕事は生活のための仕事ではなくなってくる。好きな仕事を選び、世の中のために仕事に没頭できるんだよ!ってことなんじゃないかなって思います。
これって、本当に幸せだなぁと思いました。投資による不労所得で毎日ヒマとか絶対面白くない!やっぱり世の中のために何か貢献していくという自己実現なんだろうなと。
二杯の天丼はうまく食えぬ
本多静六は生まれて初めて天丼を食べた時に、こんなにうまいものがこの世にあるのかと驚嘆したそうです。
後に、天丼を二杯を食べたところ、食べきれずにうまくも感じなかったそうです。
つまり、月収100万の人が月収200万になっても幸せは2倍になるわけではないということ。
人生の幸福とは、その生活が上向きなのか、下向きなのかと本多静六は言っています。つまり、成長している時が幸せなんじゃないかなと解釈しました。
まとめ
この本は古い本ですが、資産を形成する手法や考え方はずっと変わらないんだなーと思いました。
その人生観も心地よい。
こちらも、資産形成をスタートする前に読むべき一冊です。